Vol.257  1月26日号「ガスストーブによる事故」
■■■◆ 2016.1.26 VOL.257
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■ NITE(ナイト)[独立行政法人製品評価技術基盤機構]
■■■ 製品安全センター
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ガスストーブといえば、立ち上がりが早くてすぐに暖かくなるというイ
メージでしょうか。臭いや温風が苦手な人には、適した暖房器具ともい
えそうです。好みやシーンなどに合わせてストーブを選べますが、種類
が異なれば、注意ポイントもさまざまです。今回はガスストーブによる
事故を紹介します。
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項目一覧
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1.ガスストーブによる事故
2.製品事故収集情報(12月24日~1月19日 受付 155件)
3.社告・リコール情報( 2件)
4.その他の製品安全情報
・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
5.編集後記
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1.ガスストーブによる事故
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【事例1】使用中のガスストーブのガスホース接続部から炎が出て、周
囲を焼損した。
→ガス接続口に専用のガスコードを使用せず、取扱説明書で禁止され
ているガス用ゴム管を使用したため、接続部からガスが漏れてガス
ストーブの火が引火したものと考えられます。
【事例2】ガスストーブ用のガスコードの接続部分から出火して、ガス
コードが溶解し、台所の壁が焦げた。
→ガスストーブを設置した際、ガス栓にガスコードを十分に差し込
んでいなかったため、接続部から漏れたガスにこんろ点火時の炎
が引火したものと考えられます。
【事例3】ガスボンベ式ガスストーブを使用中、火災報知機が鳴動して
ストーブとその周辺を焼損する火災が発生した。
→転倒時ガス遮断装置のついていない屋外専用製品を屋内で使用中に
転倒したために、ガスボンベが過熱し発火したものと考えられます。
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【事例1の注意事項】
ガス暖房機器は、ガス栓と暖房機器が専用の接続具で正しく接続され
ていることを確認してからガス栓を開いてください。
【事例2の注意事項】
ガス接続具をガス栓に差し込む際には、確実にロックしてください。
また、ガス用ゴム管を使用する場合、ガス栓の差し込み口にある赤線
が隠れるまでしっかりと差し込み、必ずゴム管止めで抜け止めをして
ください。
【事例3の注意事項】
屋外専用製品は、屋内では使用しないでください。
■NITEでは2015年12月25日に「ガス・石油暖房機器の誤使用による火災
事故にご注意ください」をプレスリリースしています。
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2015fy/prs151225.html
■その他の事故事例は以下「事故情報の検索」をご活用ください。
http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/search/index.html
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2.製品事故収集情報
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◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
(12月24日~1月19日 受付 155件)
NITEに通知のあった事故情報から、件数の多い製品を掲載します。
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製品名 (事故状況と件数)
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1.ガスこんろ (軽傷等 8件)
2.パソコン (破損等 6件)
2.ガス給湯器 (破損等 6件)
4.電気冷温水給湯器 (軽傷等 5件)
4.電気ストーブ (火災等 5件)
4.配線器具 (火災等 5件)
4.ガスふろがま (破損等 5件)
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パソコンは、内部が焼損したという同種事故5件を含んでいます。
電気冷温水給湯器(ウォーターサーバー)は、ボトルが飛び出
し、天井に穴があいたなどの5件の同種事故です。
◇最新事故情報(これまでの受付情報もご確認いただけます)
http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/information/index.html
■事故情報の提供をお願いいたします。
事故の再発防止のため、有効に活用させていただきます。
http://www.nite.go.jp/jiko/jikojohou/shushu/index.html
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3.社告・リコール情報
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◆小泉成器株式会社「セラミックファンヒーター」 1/20(HP)
【詳細】 http://www.koizumiseiki.co.jp/
◆イケア・ジャパン株式会社「玩具」 1/15(HP)
【詳細】 http://www.ikea.com/jp/ja/about_ikea/newsitem/recall_20160115_lattjo
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4.その他の製品安全情報
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◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆
消費者庁
消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告の
あった重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
1/26 12件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160126kouhyou_2.pdf
1/22 15件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160122kouhyou_1.pdf
1/19 11件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160119kouhyou_1.pdf
1/15 12件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160115kouhyou_3.pdf
1/13 7件 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/160113kouhyou_2.pdf
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5.編集後記
2回にわたり、石油、ガスと2種類のストーブをとり上げてみました。
各々使用される環境によって、また、燃料や構造の特性によって活躍
するシーン、使用者の選択も変わるものと思慮されます。
いずれも化石燃料を用いるところ、その燃料を燃やして暖をとるもの
という点においては共通しており、燃料の適切な扱いと燃えやすいも
のから遠ざけるという基本を守って使用したいものです。
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