Vol.160 12月27日号「ゆたんぽによる事故」
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■ ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)==========
■■■◆ PSマガジンは製品安全についての情報を
■ ■■■ お届けします。 (第2・4火曜日発行)
■ ■ <等幅フォントでご覧ください>
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■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
■■■ 製品安全センター 製品安全調査課
http://www.jiko.nite.go.jp/
==================2011.12.27 Vol.160 ==================
今年の最後のPSマガジンは、冷たい布団を温めるのに重宝します ゆたんぽ
による事故をご紹介しています。NITEからのお知らせでは、ちらし「こん
な事故にもご用心」の追加を掲載しております。
また、本格的な冬の到来とともに、石油ストーブ等の暖房器具の製品事故が
増えると予想されます。暖房器具の取り扱いにご注意ください。
NITE 暖房器具による事故防止について(注意喚起)2011.10.20
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs111020.html
<注意喚起資料一部抜粋>
○石油ストーブ、石油温風暖房機
1.給油する際は、完全に火が消えたことを確認してから給油してください。
2.カートリッジタンクのふたが完全に締まっているかどうかを必ず確認し、
給油口を下にして油もれのないことを必ず確認してから装着してください。
動画 http://www.nite.go.jp/jiko/poster/swf/0240.swf
3.給油時に間違ってガソリンを入れないよう、灯油であることを必ず確認
してください。異常燃焼して火災となります。
動画 http://www.nite.go.jp/jiko/poster/swf/0241.swf
4.換気せず使用し続けないでください(密閉燃焼式を除く)。一酸化炭素
中毒になる可能性があり非常に危険です。使用の際は必ず換気をしてく
ださい。
5.不良灯油を使用しないでください。異常燃焼して火災となります。
6.燃焼筒は正しくセットしてください。正しくセットしないと、異常燃焼
して火災となります。
◇リーフレット 冬の事故 ついうっかりが思わぬ事故に
http://www.nite.go.jp/jiko/leaflet/data/winter_2011.pdf
◇ちらし 暖房器具による火災・死亡事故が例年多発しています
http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/55_goyoujin27.pdf
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目次
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0.お知らせ
1.製品事故収集情報
・ゆたんぽによる事故
・消費生活用製品の事故情報収集状況(12月7日~12月20日受付138件)
2.社告・リコール情報(3件)
3.NITEからのお知らせ
・注意喚起ちらし「こんな事故にもご用心」の追加
4.関係機関の製品安全情報
・iPod nano(第一世代)の製品事故に係るApple Japan合同会社(旧アッ
プルジャパン株式会社)からの定期報告について
経済産業省
・冬の身近な危険について その2 「燃焼」を伴う暖房器具を使う際は、
一酸化炭素中毒にご注意を!
・冬の身近な危険について その3 「除雪機の取扱いにご注意を!
・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
消費者庁
・R-Map実践研究会「特別講演会」「セミナー」参加者募集
日本科学技術連盟
・「製品安全(PL対策)セミナー」東京、仙台、大阪
日本テクニカルデザイナーズ協会
5.編集後記
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0.お知らせ
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次回の配信は1月24日(火)です。
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1.製品事故収集情報
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◆◆◇ ゆたんぽによる事故 ◇◆◆
◇今回は、ご注意していただきたいゆたんぽによる事故事例をご紹介し
ます。
(事例1) ゆたんぽを使用していたら、足に低温やけどを負いました。
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→ 使用者が長時間ゆたんぽを皮膚に接触させて使用したことで、低温
やけどを負ったものと推定されます。なお、本体のキャップには「低
温やけどに注意」と印字されており、また、取扱説明書には、「湯た
んぽを直接身体に触れないような位置に置いてご使用ください(直接
触れると低温やけどの原因となります)」、「就寝時は布団の外に出
すか、身体から離して置いてください」と記載がありました。
(事例2) 電子レンジ加熱式ゆたんぽを電子レンジで自動加熱(オート加
熱)したところ、取り出した際に破裂して内容物が飛散し右手に
やけどを負いました。
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→ 取扱説明書に示された加熱方法では異常が見られないことから、規
定時間を超えて加熱したことにより、ゆたんぽ内の内容物が過剰に加
熱され、内部圧力が高くなるとともに、ゆたんぽに亀裂が発生し、取
り出した際に破裂・飛散したものと推定されます。
◇事例1のように、ゆたんぽを長時間皮膚に接触させると低温やけどを
起こすことがありますので、ゆたんぽは、就寝前に布団の中に入れ
て、温まったら布団からとり出してください。事例2のように、電子
レンジ加熱式ゆたんぽは、決められた加熱方法(加熱のワット数・時
間)を必ず守ってください。
NITEでは、低温やけどや電子レンジ加熱式湯たんぽの事故について、
注意喚起を行っております。また、消費者庁においても湯たんぽのや
けどについて注意喚起を行っております。
NITE「低温やけど」の事故防止について(注意喚起)
http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs091126.html
NITE 電子レンジ加熱式湯たんぽによる加熱時の火傷事故の再発防止
について(注意喚起)
http://www.nite.go.jp/jiko/news/079/news79.html
消費者庁 冬の身近な危険について その1 湯たんぽによるやけどに
ご注意を!
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111130kouhyou_2.pdf
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◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
(12月7日~12月20日 受付138件)
NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数
の多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中で
す。
製品名 (事故状況と件数)
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1.介護ベット(電動式) (断線14件)
2.石油ストーブ (火災等9件)
3.電気ストーブ (火災等6件)
石油ふろがま (火災等6件)
5.ガスこんろ (火災等5件)
介護ベットは、電源コードがベッドの一部に挟まり、断線した事故
で、製造事業者から前年度以前に発生したものをまとめて報告された
ものです。ガスこんろ5件中1件は、天ぷら油が関係する事故です。
最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
ページで公表しています。
→ http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html
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2.社告・リコール情報
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◇坂口電熱株式会社「加熱ヒーター(ドラム缶用・1斗缶用)」(新聞)
(2011/12/9)(回収(一部または全額返金))当製品において、構成部材・機能
の安全性に問題があり、感電や発煙・発火するおそれのあることが判明。
※当製品を所有されている方は、直ちに使用を中止し、問合せ先まで連絡し
てください。2011年6月20日ホームページ上で社告を掲載。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011122201.html
◇オムロン株式会社「太陽光発電システム用ソーラーパワーコンディショナ」
(HP)(2011/12/9)(無償点検(修理))当製品において、製品に内蔵されていま
す部品(フィルムコンデンサ)に一部性能の低いロットがあり、雷など外部
からの異常な高電圧に対して部品が発煙する事象が発生。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011120901.html
◇株式会社カンディハウス「テーブル」(HP)(2011/12/5)(安全樹脂キャップ
取り付(2011年12月20日以降作業実施予定)当製品において、使用中に脚に
切り傷を負う事例が発生。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2011120501.html
■NITE社告・リコール情報のページ■
【過去1年間の社告・リコール情報】
http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
【社告・リコール情報の検索】
http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
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3.NITEからのお知らせ
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◆◆◇ 注意喚起ちらしの追加について ◇◆◆
NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
に掲載しております。ダウンロードできますので、地域や社内回覧にご利
用ください。白黒印刷にも対応しております。
注意喚起ちらし追加
2011.12.27 こんな事故にもご用心(No.29)
http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/61_goyoujin29.pdf
内容:こたつ布団から発煙
注意喚起ちらしのホームページ これまでのチラシがご覧いただけます。
http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html
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4.関係機関の製品安全情報
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◆◆◇ iPod nano(第一世代)の製品事故に係るApple Japan ◇◆◆
合同会社(旧アップルジャパン株式会社)からの定期報告について
経済産業省(2011.12.13)
【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/download/kouhyou111213_2.pdf
◆◆◇ 冬の身近な危険について その2 ◇◆◆
「燃焼」を伴う暖房器具を使う際は、一酸化炭素中毒にご注意を!
消費者庁(2011.12.16)
【詳細】 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111216kouhyou_2_2.pdf
12/19追記 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111216tuiki.pdf
◆◆◇ 冬の身近な危険について その3 ◇◆◆
除雪機の取扱いにご注意を!
消費者庁(2011.12.27)
【詳細】 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111227kouhyou_2.pdf
◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆
消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
12/27 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111227kouhyou_3.pdf
12/22 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111222kouhyou_2.pdf
12/20 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111220kouhyou_2.pdf
12/16 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/111216kouhyou_3.pdf
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◆◆◇ R-Map実践研究会『特別講演会』参加者募集 ◇◆◆
財団法人日本科学技術連盟
製造物責任(PL)・製品安全(PS)の基本的な考え方や諸手法、これ
からのPL・PSに関する重要なテーマ、関心が高いテーマ等について、専
門家による講演を開催しております。特別講演は研究員以外の方も聴講
できますので、ぜひご参加ください。
【テーマ】ユーザビリティと安全性
【講演者】黒須 正明 氏 国立大学法人総合研究大学院大学 教授
文化科学研究科 メディア社会文化専攻
【開催日】2012年1月13日(金)10:00~12:00
【会 場】日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
【参加費】有料
【詳 細】 http://www.juse.or.jp/reliability/105/#1/?mail111213ps
◆◆◇ R-Mapセミナー参加者募集(東京) ◇◆◆
財団法人日本科学技術連盟
■R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース■
・R-Map手法を実践的に使いこなすことができるようになります。
・技術者にとって必要な「リスクアセスメント」「製品安全技術(PSE)」が
理解できます。
【開催日】2012年2月2日(木)~3日(金)
【会 場】日科技連 東高円寺ビル(東京メトロ・丸ノ内線「東高円寺」駅)
【参加費】有料
【詳 細】 http://www.juse.or.jp/seminar/16075/?mail111213ps
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◆◆◇ 「製品安全(PL対策)セミナー」 ◇◆◆
NPO法人日本テクニカルデザイナーズ協会(JTDNA)
リコール整備などが着々と進んでいます。
すでに消費者安全を所管する行政でも「誤使用対策は事業者の責務」と
して、リコールハンドブックやアセスメントハンドブックなどに組み入れ
られています。
製品安全対策は、設計や製造に組み入れる「PS」と、販売後の事業者
責任としての「PL対策」の両面から取り組まねばなりません。
JTDNAでは準会員や正会員が、率先して最新のPL対策を習得しています。
セミナー会場で会員と対面なされて、ぜひご相談ください。
【開催日・開催地】
2012年2月7日(火) (東京)
詳細とお申込み >> http://p.tl/e5Wj
2012年2月8日(水) (仙台)
詳細とお申込み >> http://p.tl/8-Mm
2012年2月9日(木) (大阪)
詳細とお申込み >> http://p.tl/vhuS
【参加費】無料(どなたでも参加できますが予約をお願いします。)
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5.編集後記
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今年もPSマガジンをご愛読いただきありがとうございます。
次号は、第4火曜日1月24日の発行となります。
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◇事故情報の検索
NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html
◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報をご提供く
ださい。
NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、その結
果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp
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心当たりのない方はお手数ですが、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
( mailto:ps@nite.go.jp )
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報」欄へ掲載等ご希望がありましたら、以下のメールアドレスあてにお寄せく
ださい。なお、関連機関情報の掲載対象は製品安全に関連する情報です。
( mailto:ps@nite.go.jp )
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【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
製品安全センター 製品安全調査課
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- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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