Vol.123  6月 8日号「使用者自らの修理不良による事故」
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■ ◆========= 製品安全情報マガジン(PSマガジン)==========
■■■◆ PSマガジンは製品安全についての情報を
■ ■■■ お届けします。 (第2・4火曜日発行)
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■ 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE・ナイト)
■■■ 製品安全センター 製品安全調査課
http://www.jiko.nite.go.jp/
====================2010.6. 8 Vol.123 ==================
6月より第2・4火曜日の発行となりましたPSマガジンでございます。今後とも
よろしくお願いいたします。今号は使用者自らの修理不良による事故について
ご紹介いたします。NITEからのお知らせでは、「注意喚起ちらしの追加に
ついて」を掲載しております。
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目次
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1.製品事故収集情報
・使用者自らの修理不良による事故
・消費生活用製品の事故情報収集状況(5月19日~6月1日受付109件)
2.社告・リコール情報(5件)
3.NITEからのお知らせ
・注意喚起ちらしの追加について
4.関係機関の製品安全情報
・平成22年度「製品安全対策優良企業表彰」の説明会・講演会開催について
・リコールハンドブック2010及びリスクアセスメントのハンドブックの
掲載について(お知らせ) 経済産業省
・消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について 消費者庁
・R-Map関連研修のご案内 日本科学技術連盟
5.編集後記
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1.製品事故収集情報
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◆◆◇ 使用者自らの修理不良による事故 ◇◆◆
◇今回は、ご注意いただきたい使用者自らの修理不良による事故事例を
ご紹介します。
(事例1)24時間風呂が焼損し、浴室内に煤が付着しました。
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→ 使用者が自ら電源コードを修理した際に、電源コードの途中でね
じり接続したため、接触不良により異常発熱し、短絡し発火したも
のと推定されます。なお、取扱説明書には『電源コードを切断しな
い』旨記載されていました。
(事例2)食器洗い乾燥機から発煙する火災が発生しました。
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→ 使用者が自ら食器洗い乾燥機の修理を行い、修理部であるリード線
接続部に溶融痕が確認されたことから、使用者の修理不良による事故
であると推定されます。
(事例3)石油ふろがま用バーナーを取り付けた釜の焚き口から出火し
ました。
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→ 使用者が自らふろがまの修理をしようとして、石油ふろがま用バー
ナーを購入し、他社製の釜に取り付ける際に、空焚き防止装置切断、
短絡させる改造施工を行ったことから、石油ふろがま用バーナーが誤
作動を起こし、空焚き状態になり出火したものと推定されます。
◇事例1、2、3のように、使用者が自ら故障製品を修理することは、やめ
るようにしましょう。故障に気付いたら直ちに販売店やメーカー等にご相
談ください。また、故障しているのに気がついていながら使用を続けたた
め事故が発生した事例も多く報告されています。
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◆◆◇ 消費生活用製品の事故情報収集状況 ◇◆◆
(5月19日~6月1日受付109件)
NITEに通知のあった事故の傾向をみるために、上記期間内で収集件数の
多い5製品を掲載しています。なお、事故原因については現在調査中です。
製品名 (事故状況と件数)
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1. 自転車 (負傷等9件)
2.手すり用固定金具 (破損等6件)
3.電気冷蔵庫 (火災等4件)
4.スチームクリーナー(モップ型) (火傷等3件)
乳母車(折り畳み式) (軽傷等3件)
空気清浄機 (火災等3件)
電気ストーブ (火災等3件)
手すり用固定金具は、縦型の手すりを使用したところ、金具が破損した事
故で、スチームクリーナーは、電源コードの接続部付近を触ったところ、火
花が出て手に軽い火傷を負ったなどの事故で、いずれも今年度以前に発生し
たものをまとめて輸入事業者から報告されたものです。
最近1週間に受付をした事故情報について毎週金曜日に以下のNITEホーム
ページで公表しています。
→ http://www.nite.go.jp/jiko/sokuho/index20.html
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2.社告・リコール情報
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◇株式会社リッチェル「ベビーバギー(ベビーカー)」(HP)(無償交換(対象ロ
ット製品限定))(2010/5/21)当製品において、一部製造ロット品で走行中に
折りたたみ防止ロック(「フレームロック」)が解除され、バギーが折りた
たまれ怪我を負うおそれのあることが判明。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010060101.html
◇株式会社ワールドリビングスタイル「椅子」(HP)(回収・返金(机と椅子))
(2010/5/29)当製品において、材料である木材の強度不足により椅子の脚が
折れるという事例が発生。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010052901.html
◇サイクルヨーロッパジャパン株式会社「自転車」(HP)(注意喚起(自己点検及
び購入店での点検のお願い))(2010/5/14) PEUGEOTブランドの自転車にも、
BIANCHIブランドの自転車に搭載されたサスペンションフォークと同様の構造
を有するRST製サスペンションフォークが付いたモデルがあることが判明。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010051402.html
◇エル・エル・ビーン・インターナショナル 「水筒」(HP)(自主回収および
無償交換(キャップのみ))(2010/5/10)ボトルを落とした際に、飲み口キャッ
プの先端が壊れたり、欠けたりして、小さな破片を誤飲する可能性があるた
め。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010051002.html
◇株式会社FREE’S INTERNATIONAL「カットソー」(HP)(回収及び無償検品)
(2010/5/7)当製品に折れ針が混入している可能性のあることが判明。
【詳細】 http://www.nite.go.jp/jiko/shakoku_index/2010050701.html
■NITE社告・リコール情報のページ■
【過去1年間の社告・リコール情報】
http://www.nite.go.jp/jiko/index4.html
【社告・リコール情報の検索】
http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
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3.NITEからのお知らせ
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◆◆◇ 注意喚起ちらしの追加について ◇◆◆
NITEで収集した事故情報を基に作成した注意喚起ちらしをホームページ
に掲載しております。無償でダウンロードできますので、地域や社内回覧
にご利用ください。白黒印刷にも対応しております。
注意喚起ちらし追加
2010.6.8 リコールなど注意を呼びかけています(No.10)
http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/data/pdf/21_recall10.pdf
内容:生ごみ処理機、プラズマテレビ等
注意喚起ちらしのホームページ
http://www.nite.go.jp/jiko/chirashi/chirashi.html
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4.関係機関の製品安全情報
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◆◆◇ 平成22年度「製品安全対策優良企業表彰」 ◇◆◆
説明会・受賞企業講演会の開催のお知らせ
経済産業省
5月13日(木)より応募企業の募集を開始した製品安全対策優良企業表
彰の説明会・受賞企業講演会を開催します。表彰制度の説明のほか、
平成21年度受賞企業が製品安全の取組みに関して講演行う予定です。
製品安全対策に関心をお持ちの企業の皆様は、是非ご参加ください。
[東京会場]
日時 : 6月16日(水) 13:30-15:00 (13:00- 受付開始)
場所 : 経済産業省別館8階825会議室
[大阪会場]
日時 : 6月21日(月) 13:30-15:00 (13:00- 受付開始)
場所 : 大阪合同庁舎1号館2階近畿経済産業局第一会議室
説明会参加の際には事前に申し込みが必要です。
専用ページよりお申し込みください。
【申込ページ】 http://www.ps-award.jp/2-entry/p5.html
表彰制度の詳細、応募方法等の詳細につきましては、
以下のホームページをご覧ください。
製品安全対策優良企業表彰ホームページ
http://www.ps-award.jp/index.html
◆◆◇ リコールハンドブック2010及び ◇◆◆
リスクアセスメントのハンドブックの
掲載について(お知らせ)
経済産業省(2010/5/21)
【詳細】 http://www.meti.go.jp/product_safety/producer/index.html
◆◆◇ 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について ◇◆◆
消費者庁は、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあっ
た重大製品事故について、以下のとおり公表しています。
6/ 8 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100608kouhyou_1.pdf
6/ 4 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100604kouhyou_1.pdf
6/ 1 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100601kouhyou_1.pdf
5/28 http://www.caa.go.jp/safety/pdf/100528kouhyou_1.pdf
◆◆◇ R-Map関連研修のご案内 ◇◆◆
日本科学技術連盟
日本科学技術連盟では、製品、システムレベルにおける安全設計仕様の
作成、事前・事後の安全性評価に有効であるR-Map手法に関する研修を行
っております。ぜひ、ご参加ください。
【1】R-Mapを活用した製品安全実践2日間コース (略称:R-Map 2日)
- R-Mapを実践的に使いこなすために -
◆開催日:9月16日(木)~17日(金)
◆時 間:1日目9:20~18:00/ 2日目 9:30~17:00
◆会 場:東京・日科技連 東高円寺ビル
◆対 象:製造物責任・製品安全に関わる設計・開発技術・製造・
品質管理・品質保証部門などの技術者・スタッフ・責任者の方々
◆参加費:有料
【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15076/?mail100421
【2】はじめてのR-Map半日コース(略称:R-Map半日)
- 製品販売後のリスク評価を中心に -
◆開催日:10月21日(木) 13:00~17:00
◆会 場:東京・日科技連 東高円寺ビル
◆対 象:管理者・技術者・スタッフの方々
◆参加費:有料
【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15074/?mail100421
【3】R-Mapを活用したリスクアセスメント1日コース(略称:R-Map1日)
- 開発段階からのリスクアセスメントを中心に -
◆開催日:10月22日(金) 9:20~17:00
◆会 場:東京・日科技連 東高円寺ビル
◆対 象:管理者・技術者・スタッフの方々で、「R-Map半日コ-ス」を
受講された方、または同等の知識を習得されている方
◆参加費:有料
【詳細】 http://www.juse.or.jp/seminar/15075/?mail100421
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5.編集後記
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本日は「製品安全点検日」でございます。経済産業省では、毎月第2火曜日を
「製品安全点検日」とし、製品の安全な使用方法やリコール製品等について情
報提供・注意喚起を行っております。PSマガジンも、これに連動して第2火曜と、
第4火曜に発行いたします。引き続きPSマガジンをご愛読くださいますようお願
い申し上げます。
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◇事故情報の検索
NITEのHPでは、調査が終了した事故情報を検索できます。
http://www.jiko.nite.go.jp/php/jiko/index.html
◇事業者、消費生活センター、地方自治体等からの製品事故情報を
ご提供ください。
NITEでは、暮らしの中で起こった製品の事故情報を集めて調査し、
その結果を公表して製品事故の未然・再発防止に役立てています。
通知様式等は以下のホームページをご覧ください。
【通知様式】 http://www.nite.go.jp/jiko/index10.html (Word版・PDF版)
【送付先】 mailto:jiko@nite.go.jp Fax 06-6946-7280
【問い合わせ先】 mailto:jiko@nite.go.jp
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連絡ください。( mailto:ps@nite.go.jp )
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【編集・発行】 独立行政法人製品評価技術基盤機構
製品安全センター 製品安全調査課
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お問い合わせ
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 製品安全広報課
-
TEL:06-6612-2066
FAX:06-6612-1617
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